子育てしながら資格取得は無理?育休中パパが簿記3級・FP3級に合格できた理由

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よしと

こんな疑問を解決します!
私は技術系国家公務員一般職として9年間勤務し、10年目に3ヶ月の育休を取得しました。
3ヶ月間で「簿記3級」と「FP3級」を取得したので、少しでも参考になれば幸いです!

育休期間は、子育てに集中できる一方で、キャリアや将来への不安を感じる時期でもあります。
しかし、うまく時間を使えばスキルアップやキャリアの再構築につなげるチャンスにもなります。

この記事では、実際に育休中に「簿記3級」と「FP3級」を取得した公務員パパの実体験をもとに、

  • 育休中に資格を取るメリット
  • 子育てと勉強を両立するコツ
  • 資格選びのポイント

 をわかりやすく紹介します。

育休を「育児の時間」から「未来をつくる時間」に変えたい方に役立つ内容となっています。
育休中に資格取得をしたい人に少しでもお役に立てれば幸いです。

目次

育休中に資格を取る人は意外と多い?

「育休中は子育てで手一杯。資格勉強なんて無理…」
そう思う方も多いかもしれません。

しかし、実際には育休中に“何らかの学びや活動”をしている人は全体の約8割にのぼります。

ワーママ向けメディア「モグキャリア」が行ったアンケートによると、
育休中に何らかの活動をしていると答えた人は約80%。

その中でも最も多かったのが「資格の取得」(44%)で、
続いて「語学の勉強」(35%)、「育休中ママ向け勉強会」(25%)と続きます。

(出典:ワーママ100人アンケート~育休編~育休中に何らかの活動をしている人は約8割。最多は資格の取得-モグキャリア

つまり、育休期間を“学び直しのチャンス”と捉えている人が少なくないということです。
実際、子育ての合間に勉強時間を確保し、復職後のキャリアアップや転職を見据えて資格に挑戦するパパ・ママも増えています。

「育児中に勉強なんて本当にできるか不安…」という方も大丈夫。

次章では、なぜ育休中に資格取得がおすすめなのか、
そしてどんなメリットがあるのかを具体的に解説します。

育休中に資格取得を考えた理由

育休中は、普段の仕事から少し離れて自分と向き合う貴重な時間です。
子育てをしながらも、

・このままの仕事でいいのだろうか
・今後のキャリアをどう築いていくか

と考える方も多いのではないでしょうか。

ここでは、実際に私が育休中に資格取得を決意した3つの理由を紹介します。

1. スキルアップと育児を両立したかったから

出産直後は、買い物や家事、育児で手いっぱいで、勉強する余裕などまったくありませんでした。
しかし、必要なものを買いそろえ、子どもの生活リズムが少しずつ安定してくると、
気持ちにも時間にも少し余裕が生まれてきました。

そのタイミングで始めたのが資格の勉強です。
育児と並行しながら取り組むことで、日々の生活の中にも“自分の成長を実感できる時間”が生まれました。

また、スキルアップを通じて今後のライフプランを考えるきっかけにもなり、
復職の準備だけでなく、「会社に依存しない働き方」を見つめ直す良い時間にもなりました。

2. 副業に生かせる資格を取りたかったから

育休中は手取り収入が減ることもあり、「副業で少しでも収入を補いたい」と考える人も少なくありません。
その際、資格を持っていることで仕事の幅が広がる場合があります。

たとえば、簿記やFPの知識は、

・Webライティング
・ブログ運営
・せどり

などの副業でも大いに役立ちます。

数字の流れを理解できるようになることで、収益や経費の管理を正確に行えるだけでなく、どの活動が利益につながっているのかを客観的に分析できるようになります。
また、確定申告や経費計上の基本を押さえられるため、無駄な税金を払わずに済むという大きなメリットもあります。

実際に私も、「資格を通じて副業の土台をしっかり固めたい」と思い、簿記やFPの勉強を始めました。

知識を身につけたことで、収入を家計全体の視点で管理できるようになり、“お金を稼ぐ”だけでなく“お金を活かす”感覚が身についてきたと感じています。

3. 転職を見据えて自分の市場価値を上げたかったから

育休をきっかけに、「今の職場でこのまま働き続けるのか」と考えるようになりました。
一度立ち止まってキャリアを見直すことで、自分がどんな仕事に向いているのか、
転職市場でどのくらいの価値があるのかを客観的に把握することができます。

資格は、そのための指標にもなります。

結果的にFP3級と簿記3級程度で転職に有利に働くことはないと思いますが、今後のキャリア形成で役立つ資格を取れて結果的に満足しています。

自分のスキルを可視化することで、今後のキャリア選択の幅を広げることができると感じました。

育休中に転職活動をしたみた記事もありますので、興味のある方はご参考ください。

次章では、実際にどんな資格を選べばよいのか、
子育てと両立しやすい資格の選び方を紹介します。

育休中におすすめの資格の選び方

育休中に資格を取ると決めても、「どんな資格を選べばいいのか分からない」という方は多いと思います。
限られた時間の中で勉強するには、資格選びがとても重要です。
ここでは、子育て中でも無理なく挑戦できる資格を選ぶための3つのポイントを紹介します。

1. 比較的短期間で取得できるものを選ぶ

育休中は子どもの成長に合わせて生活リズムが変わりやすく、まとまった時間を確保するのは難しいものです。
そのため、長期的な学習が必要な難関資格よりも、1〜3か月程度で合格を目指せる資格がおすすめです。

たとえば、日商簿記3級やFP3級は範囲が比較的コンパクトで、独学でも1ヶ月程度で合格が狙えるレベルです。
短期間で達成感を得られるため、モチベーションの維持にもつながりました。

2. 独学・オンラインで学べるものを選ぶ

育児中は外出が難しく、通学型の講座を受けるのは現実的ではありません。
そのため、テキストや動画講義、スマホアプリなどを使って自宅で完結できる学習スタイルが理想です。

最近はYouTubeや無料の学習サイト、通信講座など、オンライン教材の質も大幅に向上しています。
スキマ時間を有効活用できる環境を整えることで、着実に学習を進められます。

育休中の勉強では、スキマ時間の活用がとても重要です。

私の場合、子どもの寝かしつけが終わったあとの1〜2時間や、抱っこひもであやしている時間をうまく使っていました。

揺れがないと子どもが寝つかないことも多かったので、抱っこしながら軽くスクワットをして寝かしつけ、
そのまま子どもが寝たタイミングで座ってスマホアプリを開き、勉強を進めていました。

短い時間でも積み重ねることで、少しずつ理解が深まり、学習のリズムができていきました。

3. 自分のライフスタイルや目的に合った資格を選ぶ

「とりあえず資格を取る」ではなく、自分の将来設計や興味に合った資格を選ぶことが大切です。

たとえば、

・復職後の仕事に役立てたいなら、業務に関連する資格

・副業を考えているなら、副業で生かせる資格

・転職を視野に入れているなら、志望業界で評価される資格

といったように、目的に合わせて選ぶと後悔のない学びになります。

よしと

自分は副業で活きる知識として、簿記3級とFP3級に決めました!

子育ての合間に挑戦!簿記3級・FP3級に合格できた勉強法

この章では、私が育休中に実際に挑戦し、見事合格した「簿記3級」と「FP3級」の具体的な勉強スケジュールと使用教材、そして合格後の実感について詳しく解説します。

1. 取得した2つの資格と合格後のリアルな手応え

私が育休期間中に集中的に取り組み、無事合格できたのは以下の2つの資格です。

日商簿記3級:ビジネスの基本となる「お金の流れ」を理解するための資格

FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)3級:個人の「お金の知識」全般(保険、年金、税金、資産運用など)を体系的に学べる資格

これらの資格は、すぐに「転職に有利になる」と言い切れるほどではありません。

しかし、確実に将来に向けた必要なお金の知識を得られました。

FP3級の学習は、日常生活の中でさっそく役立つ場面がありました。

たとえば、身内で「贈与」について話題になったときのことです。

相続時精算課税制度を利用すれば2,500万円まで非課税にできること、
一方で暦年贈与なら毎年110万円以下は非課税になることを理解していたため、
「すぐに渡したいなら相続時精算課税制度を、時間に余裕があるなら暦年贈与を」と
自分で基本的な判断ができるようになっていました。

このように、FP3級で得た知識は実生活で即戦力となり、家計や資産を守るための心強い武器になります。

2. 子育て中心の現実的な勉強スケジュール

育休中の資格勉強の成功の鍵は、「完璧な計画」ではなく「柔軟な計画」にあります。

私は2つの資格を約1ヶ月ずつ、短期集中で取り組みました。

期間資格1日の平均勉強時間
最初の1ヶ月FP3級1〜4時間
次の1ヶ月簿記3級1〜4時間

1日の勉強時間に幅があるのは、もちろん子どもの状況に大きく左右されるからです。

・子どもは寝ているか?
・妻が寝不足ではないか?
・家事が終わっているか?

勉強を始める際は、妻の状況を確認し、無理のないタイミングを見計らいました。

また、まとまった時間を確保できないからこそ、スキマ時間を徹底活用しました。
買い物や移動中など、耳が空いている時間は必ずYouTubeの講義動画を流し、インプットの機会を逃さないようにしました。

3. 合格に導いた厳選教材と具体的な使い方

限られた育休期間で結果を出すためには、教材の選定と「繰り返し」の徹底が重要です。

私が実際に使った教材と、その具体的な活用方法を紹介します。

【FP3級】使用教材と勉強法

FP3級の学習では、まず「ほんださんのYouTube講義」で基礎をインプットし、その後は問題演習を中心に進めました。
特にスキマ時間を有効に使うことで、無理なく継続できたのがポイントです。

教材活用方法ポイント
FP3級合格のトリセツ 速習問題集 2025-26年版3周繰り返し実施基本的な論点整理に使用。通勤中や子どもの昼寝中に開いていました。
FP3級ドットコム(アプリ)過去問を約2,000問実施スマホで手軽に解ける“最強のスキマ時間ツール”。間違えた問題を繰り返し解いて知識を定着させました。

基本を「ほんださんの講義」でしっかり理解したうえで、
問題集とアプリでひたすらアウトプットする流れが合格のカギでした。

YouTubeは1周視聴し、苦手分野は繰り返しチェック。
「動画+問題演習」の組み合わせで、短期間でも効率よく学習を進められました。

FP3級は、過去問対策が最も重要です。

【簿記3級】使用教材と勉強法

簿記3級は、基礎的な理解が不可欠なため、動画教材をフル活用しました。

教材活用方法ポイント
ふくしま先生のYouTube1.5周視聴基礎理解の土台作り。特に苦手分野(未収未払・前払前受)と問題動画は重点的に復習。
たぬ吉さんの第2問集中特訓動画1周視聴苦手な論点を克服するための対策動画。
CPAラーニングの動画/ネット模擬試験/オリジナル問題動画1周
ネット模擬試験2周
オリジナル問題1周
無料で質の高い教材が提供されているため活用。
特にネット模擬試験でCBT形式に慣れました。
簿記3級(アプリ)スキマ時間を使って仕訳ちょっとした待ち時間などに仕訳の練習に使用。
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記必要に応じて辞書的に使用全体を網羅しているため、動画で理解できなかった部分の確認に使いました。

FP3級、簿記3級の勉強では、無料の動画教材を活用し、テキスト代を抑えられたことも大きなメリットでした。

この具体的なロードマップが、次に一歩を踏み出すあなたの参考になれば幸いです。

次の章では、これらの勉強を子育てと両立させるために、私が実践した「継続のコツ」をご紹介します。

家庭円満が成功の鍵!子育てと勉強を両立させるコツ

資格勉強を成功させる上で、知識や時間術以上に大切になるのが、「家族の協力」と「心構え」です。

子育ては予期せぬ出来事の連続であり、計画通りに進まないのが当たり前です。

ここでは、私が実際に子育てと勉強を両立させるために実践した、重要な2つのコツを紹介します。

1. 「頑張りすぎない」計画と妻の理解を得る

育休中の勉強において、何よりも優先すべきは「子育てと家庭生活」です。

勉強時間を確保するために、家庭内のバランスを崩してしまっては本末転倒です。

勉強を始める前に、必ずパートナーに目的と計画を共有し、理解を得ましょう。

・何のために資格を取るのか?(例: 副業の土台作り、復職後のキャリアアップなど)

・いつ、どれくらいの時間を勉強に使いたいのか?(例: 子どもが寝た後の1〜2時間、週末の午前中など)

特に、育休中はパートナーが最も疲労している可能性が高いです。

勉強時間を作るために、子育てや家事の負担をパートナーに押し付けないことが大前提です。

私の場合は、家事育児をひと通り終わらせてから勉強を始めていました。

勉強はあくまで「家庭の時間が余ったとき」の活動だと認識し、育児・家事が最優先です。

2. 計画通りに動けないことを事前に認識する

多くの人が育休中の資格勉強で挫折するのは、「立てた計画通りに進まない」ことで自己嫌悪に陥ってしまうからです。

子どもの体調不良や急な寝かしつけの発生などにより、予定していた勉強時間が確保できない可能性があります。

大切なのは、「計画通りに進まないことを織り込んだ計画」を立てることです。

ノルマを詰め込みすぎない:1日の勉強量は「これだけできれば十分」というミニマムな目標に設定し、クリアできたら儲けもの、くらいの心構えでいましょう。

細切れ時間を活用する:1時間のまとまった時間よりも、「15分のスキマ時間」を4回集める方が現実的です。アプリや動画など、すぐに始められる学習ツールを準備しておきましょう。

遅れを取り戻そうとしない:計画が遅れても焦らないことが重要です。「今日はダメだった」と割り切り、翌日以降で無理のない範囲で調整しましょう。

これから育休中に資格取得を考える人へ

ここまで、私の実体験に基づいた育休中の資格取得のメリット、資格の選び方、そして具体的な勉強法と両立のコツを紹介してきました。

最後に、これから資格取得に挑戦しようと考えているあなたへ、最も伝えたい3つのメッセージを送ります。

1. 家庭優先で、無理なく続けるのが成功のカギ

資格取得は、あくまで育休中の「サブイベント」です。
メインイベントである「子育て」を疎かにしては、勉強を続けるモチベーションも、家族の協力も得られなくなってしまいます。

子どもと妻が最優先:勉強時間は、家族が満たされた後の「余った時間」で確保するというスタンスを貫きましょう。

完璧主義は捨てる:「毎日○時間勉強する」というガチガチの目標ではなく、「今週中にテキストのこの章を終わらせる」といった柔軟性のある目標を設定することが、長続きの秘訣です。

資格は、いつかまた取ろうと思えば挑戦できますが、子どもの成長や家族との貴重な時間は二度と戻ってきません。

無理せず、「楽しむ」くらいの気持ちで続けましょう。

2. 短期集中で“1つずつ”クリアを目指す

子育て中の集中力は、なかなか持続しません。
また、育休期間は有限です。

短い期間で達成感を:長期戦になりがちな難関資格よりも、簿記3級やFP3級のように1〜3ヶ月で合格が見える資格を選ぶことで、達成感を繰り返し味わうことができます。

マルチタスクは避ける:複数の資格を同時に追いかけると、かえって時間が分散し、どれも中途半端に終わりがちです。まずは一つの資格に集中し、合格という結果を出すことで、次の資格へのモチベーションにつなげましょう。

短期で集中して取り組むことが、限られた時間で成果を出す最も効率的な方法です。

3. 育休はキャリアを見直す最高のチャンス

育休期間は、日々の忙しい業務から離れ、自分のキャリアや人生について立ち止まって深く考えることのできる、人生の中でも貴重な時間です。

「なんのための学びか」:この時期に資格を学ぶことは、復職後のスキルアップだけでなく、「自分は将来どう働きたいか」「家族との時間をどうしたいか」といったキャリアの方向性を見つめ直すきっかけになります。

市場価値を知る:資格は、あなたのスキルを客観的に示す「証明書」です。将来的な転職や副業を視野に入れる上で、自分の市場価値を知るための良い指標となります。

この貴重な「未来をつくる時間」を、ぜひ有効活用してください。
子育てで得た経験と、資格で得た知識は、必ずあなたの復職後のキャリア、そして人生を豊かにしてくれるはずです。

まとめ:育休を有効活用して未来のキャリアに繋がる!

この記事では、育休中に簿記3級とFP3級を取得したパパの実体験を通して、「子育て中の資格取得は無理ではない」ことをお伝えしました。

育休期間は、単に「休む時間」ではなく、「未来のキャリアをつくるための貴重な準備期間」です。

私自身の経験から、育休中に資格取得に挑戦することは、次の3つの大きなメリットをもたらすと確信しています。

キャリアの再構築のきっかけになる:復職後の業務に生かすだけでなく、今後のライフプランや働き方を見つめ直す機会になります。

・市場価値を客観的に測れる:資格はあなたのスキルを可視化し、転職や副業を考える際の自信につながります。

家庭の生活力が向上する:特にFP3級や簿記3級の知識は、家計管理や税金、資産形成など、家族の経済的な安定に直結します。

資格取得成功の鍵は、ストイックな勉強量ではなく、「家庭を最優先し、細切れの時間を徹底活用すること」です。

  • パートナーの理解と協力体制を築き、無理のない範囲で継続すること。
  • YouTubeやアプリなどのオンライン教材を駆使し、スキマ時間にインプットとアウトプットを繰り返すこと。
  • 短期集中で、まずは「1つ」の資格を確実にクリアすること。

これらのコツを押さえれば、子育てを楽しみながら、着実にスキルアップを実現できます。

育休は、「このままでいいのだろうか?」という漠然とした不安を解消し、行動に移す最高のチャンスです。
簿記やFPの勉強で得た知識は、必ずあなたの今後のキャリアと家族の財産になります。

さあ、今日からあなたも一歩を踏み出してみませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

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