
こんな疑問を解決します!
入所してから人事評価で「非常に優秀」を取り続けている技術系国家公務員一般職10年目のよしとが、公務員の副業について解説します!
実績は以下のとおりです。
職場での信頼:
オフィスツールの操作や活用に関して、他部署からもよく聞かれています。
プログラミングスクール受講経験:
「デイトラ」を受講し、最先端のスキルを習得。
実践的な業務改善:
職場でVBAを活用した業務効率化の実績があり。
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革が推進される中で、自治体や行政機関でも少しずつ業務のデジタル化が進んできました。
しかし、その一方で「ExcelやWordは何となく使えるけど、ITには詳しくない」という公務員が多いのも現実です。
たとえば、日常業務で使うExcelファイルの整理に時間がかかる、定型業務を毎回手作業で繰り返している…。
そんなあるあるを感じたことはありませんか?
私自身、日々の業務の中で「もっと効率化できるのに」と感じる場面が何度もありました。
公務員もプログラミングスキルを身につけるだけで、
・業務の自動化で、作業時間が短縮できる
・新しい視点で業務を捉えられるようになる
・副業や転職の選択肢が広がる
このように、プログラミング学習には多くのメリットがあります。
高額なスクールに通わなくても、無料や低価格で学べる方法がたくさんあります。
本記事では、公務員として働く中で私が実感した「プログラミング学習のメリット」と、未経験から始めた具体的な学習方法についてご紹介します。
「プログラミングって難しそう…」と感じているあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
1.公務員の現状


公務員の現場は「ITができて当たり前」の時代へ
現代の公務員にとって、以下のOffice系ソフトは業務遂行の基本ツールとなっています。
- Word(文書作成)
- Excel(表計算・データ整理)
- PowerPoint(説明資料の作成)
- Outlook(メール管理)
これらの基本ソフトは、もはや「使えて当然」と言えるほど日常的に使われています。
しかし、未だに一部の役所では「一太郎」が現役で使用されているケースもあり、そうした現場では時代に取り残されたようなアナログ感が漂っています。



個人的にはWordの方が直感的に扱いやすく、移行を進めるべきだと感じています。
表の作成や資料整形、説明用スライドの作成などは、公務員にとって日常業務です。
ただし、単に「使える」だけでは不十分で、効率的に使いこなせるかどうかで生産性に大きな差が出ます。
例えば、以下のようなショートカットキーは、知っているだけで作業効率が向上します。
- Ctrl+C/V:コピー&ペースト
- Ctrl+Z/Y:元に戻す、やり直し
- Ctrl+S:保存
こうした操作をマウスで逐一行っていると、たとえば1日10回の作業差が、1か月で数時間にも積み上がります。
年間に換算すれば、数十時間の差になる可能性もあります。
このような知識を持っているか否かで作業スピードが大きく変わってしまうのです。
公務員職場に広がるITスキルの“ばらつき”
実際の職場では、ITリテラシーの格差を感じる場面も多くあります。
たとえば、50代の同僚が「カナ入力」で文書を作成していたり、コピー操作をわざわざ右クリックで行っていたり。
本人にとっては慣れた方法でも、自分からみたら驚愕でした。作業効率が悪すぎます。
このような人は給料も自分より多く理不尽さも感じます。
ちなみに「カナ入力」に関しては、河野太郎大臣が推していました。
今日講演していたら、参加者全員がパソコンでメモでした。ところが聞いてみたら全員がローマ字入力。カナ入力の方が明らかに速いのに。
— 河野太郎 (@konotarogomame) January 29, 2024
あなたは、キイボードで日本語を打つとき、ローマ字入力ですか、カナ入力ですか?
ただし、ローマ字入力が主流となった現在では、圧倒的速度のタイピングでカナ入力を使っている人以外は、「時代に取り残されている」と見られてしまうのも事実です。
このように、公務員の職場には基本操作はまあできるけれども、業務改善レベルでITを活用できる人材は少ないという現実があります。
デジタルスキルは、今こそ差をつける武器になる
だからこそ、いまこそプログラミングや業務自動化ツール(たとえばExcelマクロなど)を学ぶことが大きな武器になります。
単に作業をこなすだけではなく、
- 手順を自動化する
- 業務フローを見直す
- 時間を削減し、新たな業務に充てる
こうした視点で仕事に取り組めば、「できる人」「頼れる存在」として周囲から一目置かれる存在になれます。
実際に私の職場でも、Officeツールに詳しい人という認識が広がった結果、他課の職員から「この表どうやって作るの?」「この図の整形ってどうやるの?」といった相談を受けることが増えました。



正直、「こんなこと聞かないでほしい」と思うこともよくありますが…
ちょっとした知識が、部署を超えた信頼の獲得につながるのです。
こうしたスキルと実績は、今後のキャリアアップだけでなく、副業や転職といった場面でも確かな武器となります。
プログラミングに興味を持った3つの理由
近年、急速に進むIT化の波の中で、公務員である私自身も「今のままでいいのだろうか?」と疑問を抱くようになりました。
そんな中で出会ったのが、プログラミングの学習でした。
「今後の社会を生き抜く武器になるのではない?」
「現場での非効率な作業をもっとスマートにできるのでは?」
そう感じたきっかけは、大きく3つあります。
将来に備えてITスキルを身につけたい
まず最初に強く感じたのは、ITスキルの重要性が年々高まっているという現実です。
矢野経済研究所は、2024年度の国内民間企業におけるIT投資の関する調査結果を報告しています。


(引用:矢野経済研究所 国内企業のIT投資に関する調査を実施(2024年))
これらを見ても今後も右肩上がりでIT市場が大きく成長していくことが想定されます。
また、昨今のホットワードとして、AI、クラウド、デジタル庁等があります。
これらの言葉が示すように、社会のあらゆる場面でデジタル化・自動化が進んでいます。
それは民間企業だけの話ではなく、自治体や省庁など公務員の世界にも広がっています。
たとえば、
- 決裁のペーパーレス化(電子決裁システム)
- クラウドによるファイル管理の共有化
- オンライン会議やテレワークの導入
など、これまで「紙と対面が基本」とされていた公務員の働き方も変わりつつあります。
こうした変化の中で、
「変化に取り残されたくない」
「時代に合わせてスキルを磨きたい」
と強く思うようになりました。
ITに強い公務員であることは、これからのキャリアを切り拓くための大きなアドバンテージになるはずです。


ルーティンから脱却し、成長を実感したい
公務員の仕事は安定している一方で、毎年ほぼ同じサイクルで繰り返される業務も多くあります。
もちろん新しい発見や経験もありますが、あるときこのように感じました。



去年と同じような仕事しているなあ
これは成長というより、“現状維持の繰り返し”に近いものでした。
福沢諭吉の名言でもあるように「現状維持は衰退」です。
世の中が目まぐるしく進む中で、日々学び自分の力にしていき、自分も成長していくことが重要です。
特に技術職として働いていると、突発的なトラブル対応や現場調整に追われる日も多く、積み上がっている実感よりもただ疲弊している感覚に近い時期もありました。
そんなときに出会ったのが、プログラミングです。
自分の手で何かをつくり上げたり、自動化したりできるのは、非常に新鮮で刺激的でした。
「学んだ分だけ成果が見える」
「職場に依存せず、自分の力で価値を生み出せるようになりたい」
そう思うようになり、プログラミング学習に取り掛かりました。
現場の“ムダ”を減らし、仕事をもっと効率化したい
3つ目のきっかけは、業務の効率化です。
公務員の現場には、まだまだ手作業が当たり前の業務が数多く残っています。
- 同じExcelファイルへの転記作業
- 様式に沿ったデータの再入力
- 印刷してからの押印・スキャン…など
こうした繰り返し作業に日々多くの時間が割かれている現状に、何度も違和感を覚えました。
「この作業、VBAを使えば一瞬じゃない?」
「自分がちょっと工夫すれば、全体の負担が減らせるかな」
そう考え、業務改善に直結する“使えるスキル”として、プログラミングを選びました。
自動化の一歩を踏み出すだけで、残業を減らせたり、他の重要業務に時間を回せたりします。
それは自分のためだけでなく、組織全体の生産性にも良い影響を与えることができました。
この3つの理由から、私はプログラミングの学習を始めました。
公務員もやっていても、変化の時代に対応する“武器”を持つことが重要です。
公務員がプログラミング学習で得られた5つのメリット


プログラミングを学んだことで、公務員という立場でも数多くのメリットを実感することができました。
ここでは、私がプログラミング学習を通じて得た代表的な5つのメリットをご紹介します。
1.IT・情報リテラシーが向上する
プログラミング学習を通して、Webの仕組みや情報技術の背景にあるロジックを理解できるようになります。
たとえば、HTMLやCSSを触っていると「なぜこのボタンは押すと動くのか」「Webページはどうやって表示されているのか」といった仕組みに自然と目が向くようになりました。
また、コード入力の積み重ねによってタイピング速度が向上し、検索精度や情報の信頼性を見極める調査力も向上した実感があります。
ネットの情報を鵜呑みにせず、裏を取って判断するクセがついたのも大きな収穫です。
実際、職場では未だにショートカットキーを知らずにマウス操作ばかりで、作業速度が亀さんレベルの人も少なくありません。
また、この2025年になってもチャッピー(ChatGPT)に触れたことのない同僚がいました。
以前、施工現場に担当者が「構造物の設計仕様がわかりにくい」と困っていた際、試しにチャッピーに聞いたところ、非常にわかりやすく回答してくれて、驚いていたのが印象的でした。



最近のAIはこんなにすごいのか…面白い!色々聞いてみよう!
とはいえ、私の職場では生成AI関連のサービスはすべてアクセス制限がかけられており、実務で活用できないのが非常に残念です。
セキュリティの観点は理解できますが、やはり“もったいない”というのが正直なところです。
一方で、私はChatGPTなどの生成AIやクラウドサービスも積極的に使いこなせるようになり、最新ツールに対する抵抗がなくなりました。
変化の激しいこの時代に、デジタル技術を理解し、使いこなせる力は、公務員にとっても確実に“差がつくスキル”です。
2.自動化・効率化の視点が身につく
プログラミングを学んでからは、「これって、コードで自動化できないかな?」と考える癖が自然とつくようになりました。
公務員の職場には、毎年同じように繰り返される業務や、手作業での処理が当たり前になっている場面が多く存在します。
たとえば、
- Excelの入力欄を手作業でチェック
- 集計ミスが起きやすいファイルのコピー&ペースト
- 書類の様式に毎回手で入力
こうした手間も、VBAで自動化すれば、ボタン一つで処理可能です。
以前は何人もの職員で“人海戦術”で乗り切っていた業務が、プログラムひとつで解決できるようになる。
これは、業務時間の削減だけでなく、組織全体の生産性向上にもつながります。
3.「プログラミング的思考」で問題解決力がアップ
プログラミングで得られるのは、単なるスキルだけではありません。
最も大きいのは「考え方」が変わることです。
「プログラミング的思考」とは、目標達成のために必要な動きを細かく分解し、順序立てて最適な組み合わせを考える力です。
これは単にコードを書くことだけにとどまらず、日常の問題解決や業務の段取り、さらには家事の進め方にまで応用できます。
デカルトの名言であるように「困難は分割せよ」と言われます。
これはプログラミング的思考と同様で、大きな課題も小さなタスクに分けて考えることで、自分にできる一歩から着実に進められるようになります。
こうした思考法を身につけることで、仕事の進め方にも論理性と効率性が加わり、「どうしたらもっとスムーズにできるか?」という視点が自然と備わるようになりました。
また、プログラミングでは試行錯誤と改善が必須ですので、失敗した場合は次に活かすことを意識して取り掛かることで、失敗を受け入れて次に進むことができています。
4.副業・転職などキャリアの選択肢が広がる
プログラミングスキルを身につけたことで、副業や転職といったキャリアの可能性も広がりました。
公務員の副業は制約があるとはいえ、以下のような活動もできます。
- ホームページ制作やWordPress構築の支援
- 業務改善ツールの作成(身内の事業やPTA活動など)
- ノーコード・ローコードのツール活用アドバイス
また、転職を考える場合にも、ITスキルがあることで応募先の選択肢が増えるのは大きなメリットです。
副業の方法は、家業を手伝う形でプログラミングを活かし、家族の資産形成を支援しているケースもあります。
詳しくは以下の記事で解説しています。


5.業務の作業時間が大幅に短縮される
公務員の業務は単純作業も多く、VBAや簡単なコードを使うだけで驚くほど効率化できます。
たとえば、以下のような改善ができました。
- 手書き集計表 → 自動集計シートに
- 定型文メール → ボタンひとつで作成
- 毎月の報告業務 → スクリプトで定型処理
こうした改善を積み重ねることで、残業時間を削減し、家族との時間や学習時間を確保できるようになったことも大きな変化のひとつです。
プログラミングの学習は単なる趣味やスキル習得にとどまらず、公務員としての働き方、考え方、将来の可能性を大きく広げてくれました。
公務員の中にも、「自分を変えたい」「何かスキルを身につけたい」と考える方は少なくないはずです。
そんな方にこそ、プログラミングは一歩踏み出す価値のある“自己投資”だと、私は自信をもっておすすめします。
プログラミング未経験におすすめ学習法
「プログラミングを始めたいけど、何から手をつけていいか分からない」
そんな方のために、私自身が実際に試して効果があった学習方法を3つご紹介します。
どれも費用を抑えて始められる方法なので、ぜひ自分に合ったものからチャレンジしてみてください。
VBA関係のYouTubeや書籍で学ぶ(まずはExcel業務の効率化から)
最初の一歩としておすすめなのが、ExcelのVBAを学ぶことです。
Excel VBAは、Excelの作業を自動化するためのプログラミング言語です。
VBAを使って、繰り返し作業などをボタン一つで完了できるので、業務効率化にも役立ちます。
特に公務員の業務ではExcelを使う場面が非常に多く、VBAによる自動化の効果は絶大です。
特におすすめなのは、YouTubeでの学習です。
中でも「金子晃之」さんのVBA解説動画は初心者向けでわかりやすく、実際に手を動かしながら学べる内容になっています。
動画は長めですが、時間を取れる方はここから始めることをおすすめします。
また、近隣に図書館がある方は、VBA関連の書籍を借りて、基本操作から始めてみるのも良い方法です。
以上から特におすすめなのは、実際の業務効率化の事例を真似して自分で実装してみること。
お金をかけずに学べるだけでなく、実務に直結する内容なので、やりがいと達成感を得ながらスキルを伸ばすことができます。
Progate(プロゲート)で気軽に体験
「いきなりコードを書くのは不安…」という方には、Progate(プロゲート)がおすすめです。


Progateは、HTML/CSSやJavaScriptなどの基礎的なプログラミング言語を、ゲーム感覚で楽しく学べるサービスです。
ブラウザだけで学習できるので、面倒な環境構築も必要ありません。
・無料で学べるレッスンが豊富
・スライド形式で視覚的にわかりやすい
・ゲーム感覚で学べる
無料でもかなりの範囲を学ぶことができ、課題をクリアしていく達成感も味わえます。
進めていく中で「楽しい!もっとやりたい!」と思えたら本格的にプログラミングスクールで学べばいいと思います。
「やっぱり違うな」と思えば別の道を探せばいいです。
自分に合うかどうかを気軽に試せる点も魅力です。
オンラインプログラミングスクールで体系的に学ぶ
「本格的にスキルを身につけたい」「独学だとモチベーションが続かない」
そんな方には、オンラインプログラミングスクールの受講がおすすめです。
費用はかかりますが、プロのカリキュラムに沿って学べるため、スキルを効率よく、かつ実践的に習得できます。
最近ではAIやWeb開発など、トレンドを取り入れた内容も豊富です。
私が特におすすめなのはデイトラです。


デイトラをおすすめする理由
- 信頼できる運営陣が監修
- 他スクールと比べて価格が比較的安価(コスパ◎)
- SNSや口コミでの評価が高い
- 初心者にも分かりやすい教材とサポート体制
私も実際にWeb制作コースを受講しており、学びやすさと実用性の高さを実感しました。



WEB制作コースを受講しましたので、後日体験談をアップします。
まとめ|公務員だからこそ、プログラミングは“強み”になる
これからの時代、公務員であってもITスキルは避けて通れないものになりつつあります。
プログラミングを学ぶことで得られるのは、単なるスキルだけではありません。
- 日々の業務を効率化できる「武器」
- 新しい視点で物事を捉えられる「思考法」
- 自分の未来を切り拓くための「選択肢」
こうした力を、私自身が実感してきました。
「パソコンは苦手」「自分には無理かも」と感じる人ほど、小さな一歩から始めてみてください。
YouTubeで動画を1本見るだけでも、Progateで1ステージ進めるだけでも、それは立派な前進です。
これからの行政を支えるのは、「言われたことをやるだけ」の公務員ではなく、「自分で考えて動ける」公務員です。
プログラミングは、その第一歩としてとても有効な手段になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!